スタート地点に立ったWi-Fi 7

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2022年第1四半期
Wi-Fi

現在、多くのユーザーがWi-Fi 6の優れたパフォーマンスを享受していますが、その後継であるWi-Fi 7もすでに注目を集め始めています。たとえば、メディアテックは今年のCESでデモを披露しましたし、クアルコムもMWC2022で最初のサンプル品を発表しました。これからもさらに増えることでしょう。このようにお伝えすると、誤解を招くかもしれません。というのも、Wi-Fi 6からそう経たないうちに、Wi-Fi 6Eデバイスがリリースされたばかりだからです。そのため、部品不足が続いている中で、多くのオペレーターはWi-Fi 6Eをスキップして、Wi-Fi 7に直接移行するべきかどうかを自問しています。

Wi-Fi 6EWi-Fi 7のどちらにすべきか?

この疑問は、誤った仮定から来ています。実際のところ、Wi-Fi 6E is not really the successor of Wi-Fi 6。Wi-Fi 6Eという名称は、よく知られている2.4GHzと5GHz帯域に加えて「6GHz帯域を使用するWi-Fi 6デバイス」を意味します。6GHz帯域で動作するには、専用のアレイアンテナを追加で使用する必要があります。つまり、従来のデバイスのコスト増加バージョンという意味なのです。これはWi-Fi 7でも同じです。そういうわけで、本質的にはWi-Fi 6EWi-Fi 7という話ではなく、Wi-Fi 6にしろWi-Fi 7にしろ、6GHz帯域にもっとお金を出すつもりがあるかどうかの問題なのです。

6GHzデバイスとWi-Fi 7認定CPEの可用性

Wi-Fi 6Eが最近疑問視されている理由の1つは、個人客向けのデバイスがそれほど普及していないことです。一方、Wi-Fi 7は2023年には個人向けデバイスに統合されるものの、2024年まではCPEデバイスとして利用することはできません。したがって、6GHzデバイスの市場が成長し、その性能を証明する時間はまだ十分にあります。Wi-Fi 6以上のデバイスにとって、この6GHz帯域は真に専用の「ハイウェイ」であり、2.4GHzと5GHz帯域の混雑したトラフィックを通過する必要がありません。実際、6GHz帯域では、帯域幅、遅延、速度、サービス品質が迅速に改善されます。テクニカラーのEagleシリーズなどの現在利用可能なWi-Fi 6Eエクステンダーには特に適しており、Wi-Fi 6EエクステンダーとWi-Fi 6Eホームゲートウェイのバックホール通信により、エクスペリエンスの品質が大幅に向上します。家庭全体のワイヤレスカバレッジで突出したいのであれば、今すぐWi-Fi 6EをEasyMeshと組み合わせることで、ゲートウェイとエクステンダーの最高水準のソリューションとして導入できます。

Wi-Fi 7に期待されることとは?

新しいWi-Fi 7規格は、Wi-Fi 6との下位互換性があり、6GHz帯域の効率からも恩恵を受け、Wi-Fi 6の最大2.4倍の速度を実現します。最大通信速度が9GbpsのWi-Fi 6と比較すると、Wi-Fi 7は最大46Gbpsで接続できるのです。

Wi-Fi 7の主な特徴の1つに、マルチリンクオペレーション(MLO)というコンセプトの導入があります。これによりモバイルデバイスの使用方法に革命がもたらされるでしょう。MLOを使用すると、複数の帯域に複数のリンクを作成して、同時に複数のデータパケットを送信できます。低遅延の伝送(半減)と超高速の転送速度で、異なる帯域を同時に使用した接続が可能になるのです。いずれかの帯域で干渉や輻輳が発生した場合でも、ネットワークトラフィックは中断することなく継続します。MLOテクノロジーは、複数の帯域からチャンネルを追加できるだけでなく、同じ帯域内の複数のデバイス間にリンクを確立することも可能にします。

Wi-Fi 7は間違いなく、デバイス間の接続、ビデオ会議、8K動画ストリーミング、オンラインゲーム、VR、AR、メタバースなどのさまざまな分野で価値を発揮するはずです。特に6GHz帯域を使用する場合、有線イーサネット接続の代替になるでしょう。Wi-Fi 7がCPE製品で利用可能になるまでには時間があるため、オペレーターは今ならまだ現行のWi-Fi 6ホームゲートウェイとエクステンダーに6GHz帯域を導入できます。そうすることにより、6GHzのエコシステムを改善しながら、競争の準備を整え、Wi-Fi 7の実用化に備えることができるのです。

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